AWS EC2のt3.microをt3.nanoへ縮小してコストを抑える
t3.microを常時起動すると月1,000円以上かかっていたので、用途に対して過剰なリソースを削り、1ランク下のt3.nanoへ変更した手順をまとめます。
料金とスペック比較(2025-11-23時点)
AWSオンデマンド料金より。
| インスタンス | 時間単価 (USD) | vCPU | メモリ | ストレージ | ネットワーク |
|---|---|---|---|---|---|
| t3.nano | 0.0068 | 2 | 0.5 GiB | EBS のみ | 最大 5 Gbps |
| t3.micro | 0.0136 | 2 | 1 GiB | EBS のみ | 最大 5 Gbps |
常時起動(約720時間/月)で試算すると、t3.microの約半額まで下がる見込みです。
変更前のチェックポイント
- ダウンタイムが発生する:インスタンスタイプ変更には停止が必要。
- メモリは半減する:t3.microの1 GiBから0.5 GiBになる。常駐プロセスのメモリ使用量を確認。
- EBSのみのインスタンス:ローカルストレージはないので、停止・起動でデータは保持される。
コンソールでの変更手順
- 停止する
- EC2ダッシュボードで対象t3.microを選択。

- 「インスタンスの状態」→「インスタンスを停止」を選ぶ(終了を押さないよう注意)。



- EC2ダッシュボードで対象t3.microを選択。
- インスタンスタイプを変更
- ステータスが「停止済み」になったのを確認。
- 「アクション」→「インスタンスの設定」→「インスタンスタイプを変更」を開く。

- 一覧から
t3.nanoを選び「適用」。

- 再起動して確認
- 「インスタンスの状態」→「インスタンスを開始」で起動。

- ステータスチェックが合格(2/2チェック)になるまで待ち、SSHなどで接続テストする。

- 「インスタンスの状態」→「インスタンスを開始」で起動。
まとめ
- t3.nanoへの縮小で料金を約半額に抑えられる。
- メモリ減少によるサービス影響だけ事前に確認し、停止→タイプ変更→起動の3ステップで完了する。